*挨拶&自己紹介
こんにちは! IAIAです。
このブログでは研究開発のマネジメントにかかわる情報・考え方を発信しています!
本日のテーマは「研究開発に関する工数配分論」です!
*テーマ&結論
- 選択と集中とは「自社が選んだ特定の領域に集中して経営資源を投入し、それ以外の領域に投入する経営資源を絞る」という考え方のこと
- 多角化経営が問題視されていた時代に採用されたが、成長市場を予測するのが困難になってしまった現代では問題が多い
*目次
- 選択と集中とは
- 選択と集中の長所と短所
- 選択と集中ではない工数配分論とは
- 関連リンク
*選択と集中とは
「選択と集中」とは「自社が選んだ特定の領域に集中して経営資源を投入する」という考え方のことです。逆に言うと、「特定の領域以外にはあまり経営資源を投入しない」ということになります。
1980年代、単一領域にい依存するのは高リスクであるという考え方から、多くの企業が多角化経営に乗り出しました。つまり、一つの企業が複数の市場・領域に参入していたわけです。現在のパナソニックや三菱グループのような企業が代表例ですね。しかしこの方法には、「どの領域でも中途半端になりやすい、シェア上位を握りにくい」という課題がありました。
上記課題を解決するために採用されたのが「選択と集中」です。自社が進出していた複数の領域の中から特定のものを選び、そこにヒトモノカネを集中させたわけですね。
この考え方は多くの企業で採用され、のちに文科省のような公共機関にも採用されるようになりました。
*「選択と集中」の長所と短所
翻って現在、日本の研究力は低迷の一途をたどっています。
そしてこうなってしまった原因が「選択と集中」であると批判されているのです。
では、「選択と集中」の長所と短所についてここで振り返ってみましょう。
長所
- 経営資源を集中させた領域に関しては他者に優位を築きやすい
- (限界効用逓減の法則の影響で)結果的に総投資量は少なくなりやすい
短所
- 経営資源を集中させる領域の選択を誤ると投資効果が出ない
- 経営資源を集中させなかった領域にある既存資源の活用効率が落ちる
- 経営資源を集中させなかった領域が成長市場になってしまった場合、何のリターンも得られない
1980年代「選択と集中」が採用されたのは、中途半端になっていた競争優位性を改善しやすかったためです。また、どの領域に集中させるべきか予測しやすかったためでもあります。
しかし現代、「時代の動きが速くなり、将来の予測が立てにくい経営環境となった」(VUCA)や「各市場が成熟し、高度に専門化された技術が必要とされるようになった」といった環境の変化が発生してしまいました。
一方、そのため、「選択と集中」の短所が大きな問題になってしまっているのです。
*選択と集中ではない工数配分論
作成中、別記事で記載予定
*最後に
今回は「選択と集中」について紹介いたしました。
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*関連リンク
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