*挨拶&自己紹介
こんにちは! IAIAです。
このブログでは研究開発のマネジメントにかかわる情報・考え方を発信しています!
本日のテーマは「新規な取り組みにおける上司側のニーズ」です!
*テーマ&結論
- 自分の提案を上司に受け入れてもらうには上司のニーズを理解することが不可欠
- 上司が新規提案に求めていることは主に「経済的な価値」「安全面での保障」「失敗したときの保険」の3つ
- 上司は上記3つを同時に満たすことを求めている
- 自分の提案が上記3つすべてを満たすようにアプローチを調整することが重要
*目次
- なぜ上司のニーズを理解しないといけないのか?
- 上司は新規取り組みに何を求めているのか?
- 上司に提案を受け入れてもらうにはどうすればよいのか?
- 最後に
- 関連リンク
*なぜ上司のニーズを理解しないといけないのか?
本題に入る前に、こう思われる方もおられるかもしれません。
「なぜ上司のニーズをくみ取ってやる必要があるのか? 自分の提案は会社にとって価値のある事なのに、それを採用しない上司のほうが悪いんだ」と思われるかもしれません。
これに対する回答は、「提案を受け入れてもらうには上司のニーズを理解することが不可欠だ」ということです。
確かにあなたの提案は会社にとって価値のあるものかもしれません。しかし、上司がそれを受け入れないのにも一定の理由があります。例えば以下のようなものです。
- 提案の価値自体は理解できるが、提案に言及されていないリスクやデメリットがある。いいことばかり提案してきているが悪いことにあまり触れられていない。
- 提案の通りに事が運ばなかった場合、ただの損失になってしまう。成功しないと得られるものがない。
- そもそも提案の内容がまだ十分に理解できていない。判断するには情報が足りない。
もちろん、上記以外の個人的な理由(好き嫌いなど)によって提案を却下する上司もいるかもしれません。
しかしその場合でも、提案を形にするためには好き嫌いを超えるレベルまで提案の価値を引き上げる必要があります。「自分は正しい、相手が悪い」と言い続けていても何にもなりません。
あなたの提案を形にするためにも、まず上司のニーズを把握することに取り組んでみましょう。
*上司は新規取り組みに何を求めているのか?
では上司は一体何を求めているのでしょうか? 上司のニーズは大きく分けて以下の3つになると思います。
- ①提案を受け入れることで経済的な価値がある
まずは何といっても経済的な価値です。
会社が営利組織である以上、いくら研究開発だと言っても経済的な価値を生み出すことが求められます。
新規取り組みに対して「どのくらいの経済的価値が生まれるか」を予測することは困難です。しかし経済的な側面を無視して研究開発を進めるのは会社の中ではさらに困難なことです。
せめて「このくらいの価値を生みたい」という予測くらいは示しておくべきでしょう。
- ②安全面での保障
2つめは安全面での保障です。
この場合の「安全」には物理的な労災の危険はもちろん、「外部からどう思われるか」「大きな出費にならないか」などの社会的な側面も含まれます。
新規な取り組みにおいては「やってみないとわからない」ことがたくさんあります。なので新規な取り組みを提案する際には、取り組みのプラスの面ばかり着目した提案になってしまいがちです。
一方上司には部下を労災などの危険から守る義務があります。また、他部署との連携の顔役として保身的な動きがある程度必要になることも避けられません。言ってみれば、「部下と上司では仕事が違う」のです。
あなたの提案のリスクはどの程度でしょうか? その精度はどうでしょう? 上司はそこを求めているのかもしれません。
- ③失敗したときの保険
最後は「失敗したときの保険」です。これは2つ目の「安全面での保障」と似ていますが、若干違います。
「安全面での保障」は「もし失敗したときに大きな損害が出ないか」つまり失敗したときのマイナスを評価しています。
一方「失敗したときの保険」はむしろ失敗したときのプラス、つまり「失敗したとしても得るものがあるか」を問うているものです。
新規取り組みは何が起こるかやってみないとわかりません。それはある程度仕方ないことです。しかしだからこそ、失敗したときのことは事前に想定しておくことが必要です。
仮にその提案が「失敗すればそれまで、ただただコストを払っただけ」になってしまう場合、その提案を受け入れることは難しいでしょう。上司からするとその提案は1か0かのギャンブルのようなものになってしまいます。
上記「経済的な価値」「安全面での保障」「失敗したときの保険」の3つが上司側の大きなニーズと言ってもよいでしょう。
では上司は3つのうちどれを求めているのでしょうか? 上記3つはある意味お互いに相反するニーズです。3つの条件をすべてクリアすることは簡単ではありません。それでも3つ同時に成立しないといけないのでしょうか?
答えはイエスです。上司は3つすべてが同時に成立することを求めています。会社は複数の人間から構成されており、人それぞれ重視するポイントは異なります。その複数の人間からの複数の指摘すべてに対して答えられること、それが理想的な提案です。
*上司に提案を受け入れてもらうにはどうすればよいのか?
では上司に提案を受け入れてもらうにはどうすればよいのでしょうか?
それは、「上司のニーズを満たすために自分の提案アプローチを調整する」ことです。
ここにはノウハウが必要になりますので、別記事で具体例を交えて記載する予定です。
→現在作成中
*最後に
今回は「上司が新規取り組みに求めるもの」について考えてみました。
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ぜひ他の記事もご覧いただければ幸いです!
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